西川が球団歴代2位タイ26戦連続安打 4点差一時追いつく攻撃力見せた

 4回、磯村の適時二塁打で三塁をまわる西川(右)=撮影・園田高夫
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 「交流戦、西武5-4広島」(4日、メットライフドーム)

 広島が「日本生命セ・パ交流戦2019」の初戦で痛恨のサヨナラ負けを喫した。4-4の延長十二回、7番手の菊池保が中村にサヨナラ打を浴びた。チームは2連敗となったが、西川龍馬内野手(24)は四回に左越え適時二塁打を記録。連続安打を26試合に伸ばし、84年山崎隆造に並んで、球団歴代2位となった。止まらない西川のバットが、まだまだチームを引っ張っていく。

 天性の打撃センスでカープの歴史に名前を刻んだ。3番バティスタの16号ソロで3点差とした四回だ。なお無死二塁から5番西川が勝負強さを発揮した。今井の直球を逆方向へはじき返すと、打球はグングン伸びて左翼フェンス直撃。適時二塁打は26試合連続安打となり、球団歴代2位の山崎隆造に並んだ。

 「好機だったので、後ろにつなぐ気持ちでいきました。誠也がよく走ってくれました」

 西川の一打が赤ヘルの勢いを加速させた。なお1死二塁から打撃好調の磯村が「とにかくランナーをかえすことができて良かった」と右翼線適時二塁打を放つと、7番田中広も「いい流れに乗って打つことができた」と鮮やかに一、二塁間を破り同点に追いついた。序盤の4点ビハインドを一気に跳ね返した。

 鯉の龍馬が止まらない。令和となった5月1日から打ち始め、6月も快音を継続している。好調の秘けつはセンター返しだ。シーズンの序盤は二ゴロを量産したが「最近は引っ張っていない。センターでいい」と基本に立ち返った。父とバッティングセンターに通った幼少時代も、ピッチャー返しを徹底して教え込まれたという。「本当はホームランボードを狙いたかったけど、マシンにライナーで打ち返していました」と欲を捨て我慢して打撃の礎を築いた。

 注目度は日ごとに上昇している。それでも「1本出ただけ」と浮かれない。むしろ五回の併殺打を指して「その後が…」と厳しい表情だ。

 交流戦初戦。昨季のリーグ王者対決は熱戦の展開となった。4-4同点のまま延長へ。しかし十二回。7番手・菊池保が先頭外崎、山川に連打され、5番森に申告敬遠。満塁策から最後は中村にサヨナラ打を浴びた。交流戦は黒星スタートとなったが、試合後のナインにショックの色はなかった。緒方監督も「いいつながり、いい攻撃があった」と評価した。西川がいる。4点差をものともしない打線がある。リーグ4連覇に挑むカープの底力を示した。

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