赤松、1軍上がって、勇気与える 大腸がん公表の阪神・原口にエール

 広島の赤松真人外野手(36)が25日、廿日市市の大野練習場での自主トレ後に取材に応じ、大腸がんと公表した阪神・原口にエールを送った。赤松自身は17年に胃がんの手術を受けている。

 古巣から届いた衝撃的なニュースに、赤松は「ビックリした。まずは治療に専念してほしい」と率直な思いを口にした。続けて「僕ができているんだから、彼もできる」。近日中に手術を受け、早期の復帰を目指す若虎を励ました。

 自身は術後、抗がん剤治療などを受けた。体調が安定せず苦しい時期を過ごしたこともある。「妥協するときはある。でも動けるときに動いていた方が後々、効いてくる。院内の散歩や自体重での筋トレとか。できるならやってほしい」。小さくても確かな一歩。それが道を切り開いていくことを知っている。

 昨季は2軍で55試合に出場し、失敗なしの5盗塁を決めた。今オフはケガ防止のため筋力トレーニングに重きを置く。この日もノック、打撃練習後には室内で汗を流した。勝負する準備は着々と進んでいる。

 「1軍に上がれば勇気を与えられる。仮に僕が(がんになるのが)後だったとしたら目標にしている」。原口の光となるためにも、1軍復帰を果たしてみせる。

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