広輔27戦ぶり1番復帰!いきなりマルチ タナキクマル雨中の復活!
「広島7-3阪神」(21日、マツダスタジアム)
やはり“本来の居場所”が、よく似合う。8月17日・DeNA戦以来となるスタメン1番に座った田中が2安打1打点。久々に持ち場に戻った鯉のリードオフマンがチームを逆転勝利にけん引だ。
好機は手放せない。3点を追う五回無死満塁。ここまで無得点に抑えられてきた敵の先発・小野を観察するような視線を送り田中が打席へ。カウント2-2からのスライダーに反応した打球はフェンス際への右犠飛となった。さらに八回1死三塁からは四球を選び二盗を決行。直後、菊池の左前2点打で7点目のホームを踏んだ。
奏でた2つの快音に上昇気配を感じる。初回と三回先頭打席では共に中前打。前日20日の阪神戦に続く2試合連続マルチ。連日の雨の中、悪条件でのゲームとなったが「いちいち考えず」と意に介す様子はない。
“こだわり”は口にしない。「1番に戻った?今まで通り。やるべきことは変わらない」。本来の打撃を発揮できず8月18日のDeNA戦で打順を7番に下げた。それでも己を見失わずバットを振り込んできた。
間近に迫る悲願の瞬間。この日、2番・菊池、3番・丸との「タナキクマル」も約1カ月ぶりに再結成。3連覇へ田中がノンストップで走り続ける。