フランスア 月間MVP「お母さんに感謝したい」 プロ野球タイ18試合登板

 セ、パ両リーグは11日、8月の月間最優秀選手(MVP)を発表し、セは広島のヘロニモ・フランスア投手(24)と中日のダヤン・ビシエド内野手(29)、パはソフトバンクの千賀滉大投手(25)と西武の中村剛也内野手(35)が選ばれた。パで育成ドラフト出身の受賞者は千賀が初めて。育成契約出身のフランスアも初受賞。フランスアは2リーグ分立後のプロ野球タイ記録となる月間18試合に登板して防御率0・51。ビシエドは3度目の受賞で、リーグ記録の月間47安打を放って・465の高打率を残した。千賀は4試合に登板して、いずれもリーグトップとなる4勝、防御率0・86、37三振を記録。中村は2度目の受賞でリーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打を放つなどリーグ1位の12本塁打をマークした。

 初受賞のフランスアが最高の笑顔を見せた。チームからは7月度のジョンソンに続き2カ月連続。左腕は「中継ぎは獲るのがすごく難しいけど、受賞できてすごく良かった」と白い歯をのぞかせた。

 8月は救援陣の一角として18試合に登板し、0勝1敗1セーブ、10ホールドで防御率0・51。月間登板数は1956年9月の西鉄・稲尾和久らに並ぶプロ野球タイ記録となった。「一番はお母さんに感謝したい」。母国のドミニカ共和国から活躍を祈る母への思いを口にした。

 今年3月に練習生から育成契約を締結し、5月に支配下選手登録。苦労人はチームの救世主となり、今やブルペンに欠かせない存在となった。「一番良かったのは真っすぐの速さとスライダー」と活躍の要因を分析。150キロを超える直球と変化球の緩急を自在に操ったことで、相手を手玉に取った。

 迫り来る3連覇へ、このまま貢献していく意欲は強い。「残りの試合も自分の力を見せたい。緒方監督が使いたいところで、自分の仕事をしたい」。チームの勝利のために、鉄腕は左腕を振り続ける。

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