誠也、これぞ4番打!23号&適時打 延長負けも主砲の気迫!

 「広島5-10ヤクルト」(21日、マツダスタジアム)

 広島は延長十回、アドゥワ誠投手(19)がバレンティン、畠山に一発を浴び、熱戦を落とした。4番の鈴木誠也外野手(24)が二回に同点の23号、七回に一時は勝ち越しとなる適時打を放つなど粘りを見せたが、不安を残すリリーフ陣が踏ん張りきれず、マジックは「28」のまま。

 圧倒的な存在感を放った。鈴木が23号ソロなどで躍動。今季本拠地最多の3万2100人が集まり、真っ赤に染まったスタンドから歓声を浴びながら4番らしさを示した。

 豪快なアーチで沸かせたのは0-1の二回先頭。小川の3球目、144キロ直球を振り抜いた。高々と舞い上がった打球は左中間席へと着弾。一時同点となる一発に「先制点を取られた後だったので、すぐに追いつくことができて良かったです」。8月は18試合目にして早くも9本目のアーチとなった。

 勝負強さも示した。4-4の七回2死二、三塁。フルカウントから梅野の6球目、内角直球に反応。バットを折りながら、打球は中前へとポトリと落とした。気持ちで押し込んだ、一時勝ち越しの一打だった。

 「みんながつないでくれたチャンスだったので、何とか走者をかえすことができて良かったです」。若き主砲がそう話すように、先頭の代打・下水流の中前打をきっかけに一丸となって1点を奪いにいった。

 主砲の一打が決勝打となるはずだったが、九回に悪夢が待っていた。2死二塁。代打・谷内の三ゴロで上本が打球をファンブルしたものの、二走・田代にタッチしアウトの判定。ゲームセットかと思われたが、リプレー検証によりセーフ判定に覆り2死一、三塁となった。直後、守護神・中崎が坂口に左前適時打を浴び“勝利”が幻となった。

 勝ちたい試合だった。この日から3連戦は「℃℃℃ユニホーム」を着用。今季のチームスローガン「℃℃℃」のように3連覇へ真っすぐに突き進むようなイメージをデザインされた。昨年8月の「カ舞吼ユニホーム」では同じヤクルト相手に2勝1敗と好相性の限定ユニホーム。この日もコンセプトのように、4番を中心に打線が奮闘したが…。

 延長十回、アドゥワがバレンティン、畠山に一発を浴びるなど5失点。最近のリリーフ陣の不安を、またまた露呈する形となった。

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