中崎、九回2死から通算100S目前でスルリ…今季初勝利も笑顔なし
「DeNA5-6広島」(5日、横浜スタジアム)
大歓声とともに、広島・中崎の100セーブ目がハマの夜空に消えた。
九回、2点リードでマウンドに上がった。だが、倉本、代打・神里に連打されて無死一、二塁。桑原の犠打で1死二、三塁とされるとソトの右犠飛で1点を失い、神里に三塁へ進まれた。2死三塁で次打者のロペスには右翼線への適時二塁打を浴び、同点に。さらに筒香を敬遠し、宮崎の左前打で2死満塁と絶対絶命のピンチとなった。それでも守護神は顔色を変えず、粘る伊藤を三ゴロに仕留めてサヨナラ勝ちは許さなかった。
4日のDeNA戦で九回に登板して今季25セーブを挙げてプロ8年目にして通算99セーブとなり大台にリーチをかけていた。大記録を前にしても中崎は「特になにもないです。状況によっていろいろあるので…」と慎重だった。ゲーム終盤では何が起こっても不思議ではない。修羅場を経験してきたからこその言葉だろう。
100セーブを達成していればプロ野球史上30人目の記録で、広島では永川勝浩(165)、大野豊(138)、佐々岡真司(106)に次ぐ4人目の大台達成者になっていた。
しかし100セーブはお預け。延長十回に味方が勝ち越し、今季初勝利が付いたが、もちろん中崎には笑顔はない。次の登板で今回の屈辱を晴らす。