誠也が光った 先制打&全打席出塁 猛追及ばずも…大敗ムード打ち消した

 「交流戦、広島7-12西武」(31日、マツダスタジアム)

 投手陣の乱調で交流戦は負け越しスタートとなったが、広島・鈴木誠也外野手(23)が奮闘した。一回に先制適時打を放つなど3打数3安打1四球の全打席出塁で、今季2度目の猛打賞。1日から始まる敵地でのロッテ戦で、今カードの悔しさを晴らす。

 諦めない意地を示した。大量点を追いかける中で、鈴木が残した3安打1四球1打点。今季2度目の猛打賞を記録したが、試合後は厳しい表情で「自分が打っても、勝てなきゃ意味がない」と思いを言葉に込めた。

 初回は幸先の良いスタートを切った。1死一、二塁。「センター方向を意識してコンパクトにいきました」。チームを波に乗せる先制適時打を放った。

 「ああいう点差になって諦めるのは、見に来てる方に申し訳ない。なかなかあの場面から勝つのは難しいけど、少しでも諦めない姿勢を見せられたらと思っていた」

 直後に10点を奪われる展開となったが、1打席1打席に最大限の力を込めた。四回無死一塁では右前打を放ち、反撃の2点を呼び込んだ。六回先頭でも左中間フェンス直撃の二塁打。八回も2死から四球で出塁すると、これを起点に3点を奪った。得点した全てのイニングに背番号51が絡んだ。

 前夜は3点を追った延長十回の最後にサヨナラの押し出し四球を選び、この日も全打席出塁と集中力を切らさなかった。右に左に真ん中に飛ばした3安打。迎打撃コーチは「本人も感覚的にいいものがあると思う。足を狭めたり広げたり。狭めたきっかけは体重移動をしたくないから」と説明する。この日も早出特打からスタンスを狭めたり広げたり、試行錯誤しながら感覚を養った。

 セ・パ首位対決で負け越しスタートとなった交流戦。緒方監督は「序盤からこういう点差になってファンの方に申し訳ない」と唇をかんだが、粘りを見せた打線には「野手はしっかり最後まで攻撃してくれた」と評価した。

 1日からは敵地でロッテ3連戦に臨む。「とにかく勝ちに貢献できれば。また明日、切り替えてやります」と鈴木。若き主砲が躍動し続け、打線をけん引していく。

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