大瀬良、プロ入り初!地元・長崎凱旋 剛腕復活&開幕ローテアピールだ

 広島の大瀬良大地投手(26)が4日の西武戦(長崎)に先発する。長崎県大村市生まれの長崎日大出身で、プロ入り後初の凱旋登板。左手を高く上げる新フォームで地元ファンに勇姿を見せ、順調な仕上がりと開幕ローテ入り当確をアピールする。

 ようやく実現した凱旋登板に、大瀬良はうれしさを隠せなかった。高校時代の思い出が詰まった長崎ビッグNスタジアム(長崎県営野球場)で、プロ入り後初めてマウンドに上がる。特別な一戦へ、思いを言葉に変えた。

 「高校時代は、この球場で試合ができるのを楽しみにしていました。これまで、なかなか機会がなかったですからね。投げさせてもらえる環境を作ってもらい、ありがたいです。しっかりと投げたいと思います」

 真っ先に思い出すのは長崎日大時代の出来事。1年時の秋季大会で公式戦初登板を果たしたのが、この球場だった。「打たれた記憶がはっきりと残っています」と苦笑い。試合途中からマウンドに上がり4失点。ほろ苦いデビュー戦だった。

 悔しさを力に変えて練習に打ち込み、エースへと成長した。3年夏の2009年長崎大会準々決勝では、その年のセンバツで優勝した今村(現広島)擁する清峰を4安打1失点に抑えて勝利に導き、甲子園出場を決めた。原点ともいえる場所だ。

 「ケガをしなかったのが一番。フォームを固めることもできた」。過去2年の春季キャンプは脇腹痛などで途中離脱。今年はすべてのメニューを消化し、完走した。仕上がりは順調。投球面でも左手を高く上げるダイナミックな新フォームからの剛腕復活に手応えをつかみつつある。

 降雨ノーゲームになった2月25日の巨人とのオープン戦では最速149キロを計測。キャンプ前の自主トレでは剛腕からのモデルチェンジを選択肢に入れていたが「思っていたより真っすぐが良い。もっと伸びしろがある」と言い切った。直球で押す本来のスタイルを基本線にしていく。

 開幕ローテ入りは確実で、今後は変化球の精度や制球面などの詰めの段階に入る。「まとまった良い姿を見せたいと思う。それが次につながりますから」。家族や友人など多くの関係者が応援に駆けつける予定。大瀬良が存在感を示して、故郷に錦を飾る。

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