中村奨、特注ミット発注 憧れの巨人・小林モデルアレンジ 操作性重視

 広島のドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵=が新型のキャッチャーミットを発注していることが29日、分かった。広陵の先輩でもある巨人・小林が使用するモデルを基に操作性向上のため、サイズを小さくし、ポケット部分も浅く改良。守備からのアピールを公言するルーキーは、新相棒と共に目標とする開幕1軍への道を歩む。

 プロで一流の扇の要となっていくため、中村奨は新相棒の導入を決めた。「操作性がいいので、小さめの方が好きです。何個か使って、自分に合ったものを見つけようと思っています」と明かした。

 プロ入りに際して、昨秋もミットを新調した。平均より小さいモデルを試したが、今回はさらに小さい型を発注。新人合同自主トレ中はそのミットに加え、高校の先輩の白浜に借りた小さくてポケットが浅いタイプも使用。それらの感触を確かめた上で小林型を基準とし、白浜モデルにサイズを合わせた“奨成型”を新たに仕立てる形となった。

 ゼット社の担当者は「プロは球が速いので、小ぶりのを作っています。さらに小さい方が操作性もよくなります」と説明。大きいミットよりも動かしやすくなることで、速い球への反応も早くなる。ポケットが浅いことにより、スムーズに送球動作に移ることも可能。盗塁阻止へ、自慢の強肩をさらに生かす武器になってくる。

 色にも変化を加える。昨秋作ったミットは自身のラッキーカラーである濃紺一色。新ミットは中村奨が「明るい色が好き」ということもあり、赤も加えたツートンカラーとなる。カープカラーと奨成カラーの合体色を新たな相棒とする。

 昨夏は甲子園で記録更新となる1大会6本塁打を放ち、打撃面での期待も集まる。それでも捕手として「一番のアピールポイントは守備。まずは守備から」と話しており、より慎重に自らに適した“商売道具”を模索していく。

 ミットは早ければ春季キャンプ初日に間に合う予定。すぐにでも使用できるように、柔らかく型付けした状態で手元に届けられる。2軍スタートだが「キャンプ中に1軍に上がれれば。ノックとか実戦でアピールしていきたい」と意気込む中村奨。武器の選択を着々と進め、開幕1軍入りを狙う。

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