大瀬良 独り立ち宣言 マエケン合同自主トレ不参加「いつまでも頼っていては」

 広島・大瀬良大地投手(26)が11日、マエケンからの独り立ちを宣言した。昨オフまで3年連続でドジャース・前田健太投手(29)の合同自主トレに参加してきたが、この日訪れたマツダスタジムで今オフは不参加を決断し、プロ入り後初となる単独での自主トレを行うことを明言。リーグ3連覇、日本一奪取に挑む来季は、肉体的にも精神的にも一皮むけた姿で臨む。

 大きな決断は本気度の表れだ。大瀬良が、マエケンの合同自主トレ不参加を決意した。今オフは広島に残り、孤独トレを行う。進化した自分に生まれ変わるための「一本立ち」へ、強い覚悟を口にした。

 「マエケンさんから教わってきたことを自分の中に落とし込んでやりたい。いつまでも頼っていては一つ上にいけないという気持ちが出てきた。自覚を持って取り組みたい」

 プロ1年目のオフから3年間、マエケンの背中を追ってきた。来季は5年目、27歳を迎える。もう若手ではない。今季は薮田、岡田ら後輩が台頭。「強い気持ちがないと。若い子も出てきている」。今回が“卒業”のタイミングと判断した。

 今季は10勝2敗、3年ぶりの2桁勝利を記録し、規定投球回に到達した。一定の手応えは感じているものの、直球の威力やスタミナなど課題も痛感。この日は室内でウエートトレーニングをこなし、時折、小雪が舞ったマツダスタジアムでキャッチボール、ダッシュを繰り返した。

 トレーニングと走り込みの目的は「真っすぐとスタミナの強化」だ。体脂肪も17%から投手の平均とされる15~16%への減少を目指し、同時に筋力強化にも励む。食生活は「炭水化物を取りすぎないように、タンパク質を減らさないように野菜も取る」と栄養バランスに気を配っている。

 マエケンが海を渡った際、次代のエースとして、先発陣の命運を託された。「頑張れ」と激励を受けたが、まだ期待に応えられたと思っていない。大瀬良は「自分で考えてやってみて、すべての責任を負う」と力を込める。来季が勝負の1年だ。

 「すごく大事な1年になると思う。スタートからしっかりアピールして、オープン戦、シーズンに入っていけるようにしたい」

 今後も年内はマツダスタジアムで練習を継続。年明けはプロ入り初めて1人で自主トレを行う。「キャッチボールの相手がいなくてもボールとネットがあれば距離は取れる」と大瀬良。一本立ちを目指し、孤独と向き合う。

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