ドラ5遠藤、茨城の星になる 「ひよっこ」から鯉のエースへがんばっぺ!

 広島からドラフト5位指名された遠藤淳志投手(18)=霞ケ浦=が2日、茨城県稲敷郡阿見町の同校で高山スカウト、尾形スカウトから指名あいさつを受けた。伸びしろ十分の右腕の目標は元カープのレジェンド黒田博樹氏。カープのエース、茨城の星となり、都道府県魅力度ランキング5年連続最下位に沈む故郷を盛り上げる。

 「イバラギじゃなくて、イバラキです!」9月まで放送されたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出てくる名セリフだ。女優・有村架純が奥茨城村の農家で育った主人公を熱演しても、茨城県は今年も都道府県魅力度ランキング最下位に沈んだ。これで5年連続ワースト。何とか愛着のある故郷を盛り上げたい-。茨城県土浦市出身の遠藤が“観光大使”に立候補だ。

 「都会と違って、茨城は空気が澄んでいて過ごしやすい。広島で茨城をアピールして、いいところをみんなに教えていきたいです」

 身長184センチ。成長の源は生産量日本一を誇る茨城の名産・れんこんだ。「小学校からよく食べていました。好きです!」。ビタミンC、植物繊維など栄養素もたっぷり。穴がたくさん空いていることから「将来の見通しが良くなる」と言われ、正月のおせち料理の定番でもある。広島のエースを目指す遠藤にとって、何とも縁起のいい食材なのだ。

 目標はレジェンド・黒田博樹氏だ。中2の冬、野球部のミーティングで黒田氏のDVDを見た。メジャーからの多額のオファーを断り、カープに復帰するまでの経緯がまとめられており、「耐雪梅花麗」という言葉にも心を揺さぶられた。

 「胸が熱くなりました。(黒田さんは)ストイックでいつも謙虚でいる印象が強い。黒田さんのようにファンに愛されて、チームを代表するような投手になりたい。黒田さんを追い越せるような投手になりたいです」

 中学時代は無名の存在だったが、高校3年間で急成長した。高2の冬に走り込みとウエートトレを徹底。さらに毎日1キロの米を食べ、体重は10キロ増量。球速は約20キロアップした。担当の尾形スカウトは「球持ちが良く、投げ方、バランスがいい。縦のカーブもあり、楽天の岸のよう」と評価。1年目は体作りに専念し、「3~4年後ぐらいに体ができてくれればいい」と期待を込めた。

 現在は来年1月の新人合同自主トレに向けて、練習を継続している。遠藤は「ドキドキ、ワクワクしています。早く同期と会って、切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と瞳をキラキラと輝かせた。茨城から広島、そして全国区のスターへ-。がんばっぺ!

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