投手主将・野村が鯉の先発陣引っ張った 優勝へ導いた6回1失点
「阪神2-3広島」(18日、甲子園球場)
大黒柱として味わう優勝は格別だった。広島・野村祐輔投手がクールな鉄の仮面をはがして、喜びに浸った。
勝てばリーグ連覇が決まる試合で先発。「緊張したけど、チームが何とか勝てるように、と思った」。6回1失点。優勝への道を切り開いた右腕は、笑顔で歓喜の輪に飛び込んだ。
今季はエース道のど真ん中を歩んだ。6連戦の頭の先発を担い続けた。開幕前などの節目を迎えると、緒方監督から直接、熱いメッセージを送られた。投手キャプテンが燃えないはずがなかった。
「自分が一生懸命やっている姿を見てもらえたらいいと思う」。大瀬良には手本を示し、九里から助言を求められると、経験と技術を惜しみなく伝授した。今季、飛躍した薮田と岡田については…。「聞いてこないですね。あの2人、似てるでしょ?」と笑って温かいまなざしを向ける。
最多勝に輝いた昨季に続き、先発の役割を全うした。それでもエースを名乗れないという。「まだ全然。3、4年、続けることが大事だと思う。僕はね」。志は高い。頼もしい背中には、エースの風格が漂い始めている。
