大瀬良14年以来の2桁勝利に王手 復活の兆し…粘って6回3失点

 「中日3-4広島」(10日、ナゴヤドーム)

 仲間が白星をもたらしてくれた。1-3の七回、味方打線が3点を奪い、逆転に成功。広島・大瀬良大地投手(26)はベンチで歓喜のハイタッチを交わした。6回を7安打3失点で9勝目。粘投した右腕に、勝利の女神がほほ笑んだ。

 「勝ちがつくことはうれしい。逆転してくれた野手のおかげ。粘れたことがよかった。イソ(磯村)がよくリードしてくれた」

 一回は失策をきっかけに先制点を献上。同点に追いついた直後の四回は連打で勝ち越しを許し、六回は高橋に痛打された。苦しいマウンドだったが、今季初バッテリーを組んだ磯村と共に大量点だけは何とか阻止した。

 成績不振で8月31日に登録を抹消された。課題は右打者への内角球。苦悩する右腕に声を掛けたのが佐々岡2軍投手コーチだった。「厳しいところを狙い過ぎている」。その助言でコースばかりを意識し過ぎていた投球を反省。打者を抑えることに集中するように気持ちを切り替えた。

 畝投手コーチは「ファームでやってきたことが出せていた。もう一度この投球を見せてほしい」と評した。復活の兆しを見せた大瀬良にとって、連覇とともに目指すものがある。それは新人王に輝いた14年以来となる2桁勝利。あと1つに迫る節目の勝利へ、必死に腕を振る。

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