広輔猛打賞&4打点!大暴れ劇勝呼んだ「打撃の調子は良くなってきた」

 「阪神3-14広島」(19日、甲子園球場)

 勝利の立役者がベテラン新井なら、その脇をしっかり固め、“助演男優賞”の働きを見せたのが3安打4打点をマークした広島・田中広輔内野手(28)だ。

 第3打席まで見逃し三振2つに四球と音なしだったバットが目覚めたのは2-2の七回だ。1死二塁から中前に一度は勝ち越しとなる適時打を放った。しかし、その裏の守備で糸原の平凡な打球を処理後、一塁へ悪送球。同点に追いつかれるきっかけを作った。

 そんな汚名返上のチャンスが訪れたのは八回だった。新井の勝ち越し打などで2点を奪い、さらに1死満塁の場面で左腕・山本のシュートをとらえ、右翼線へ走者一掃の三塁打。その後も広島打線は攻撃の手を緩めず、一挙8点のビッグイニングで決着をつけた。

 九回にも内野安打を放ち猛打賞を記録した田中は「いいところでしっかり打てました」と振り返ったが、失策については「僕のミスで同点に追いつかれてしまった。もっとしっかり守備ができるようにしないといけない」と反省の言葉も口にした。

 打ちも打ったり15安打、取りも取ったり14得点の圧勝劇で今カードも勝ち越しに成功した広島。田中もこの3連戦は13打数6安打6打点の大当たり。「かなり打撃の調子は良くなってきた」。頼もしい1番打者に引っ張られ、連覇への階段を着実に登っていく。

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