野村の投魂!今季最多の126球 カープ先発陣の主将が志願の八回続投

 「交流戦、楽天2-1広島」(10日、Koboパーク宮城)

 広島の野村祐輔投手(27)が今季最多の126球を投げたが、力投及ばず2敗目を喫した。七回終了時で115球。志願して八回のマウンドへ上がったが、ペゲーロに決勝打を浴びた。7回1/3を6安打2失点。チームの連勝は「6」で止まったが、十分に復活を感じさせる投球内容だった。

 自ら申し出た。畝投手コーチの「行けるか?」の言葉に野村は力強く即答した。「行けます!」。七回を投げ終え、球数は115球。余力もあったが、強い責任感が右腕を突き動かした。

 志願した八回は悔しさを残して幕を閉じた。1死から茂木に右前打を許すと、ペゲーロに左翼線への適時二塁打を浴びた。外角低めを狙ったシュートは高さ、コースとも甘くなったわけではない。「狙ったところには投げられたけど、力負け」。岡島を打席に迎える前、交代を告げられた。

 今季最多となる126球。緒方監督は八回の続投について「中心になってチームを引っ張っていく投手だし、本人も白黒を付けたいだろうと思った。こちらから見ていても、行ってもらって良かった。今季一番くらいの投球内容だった」とねぎらった。

 敗北を喫したものの、存在感は際立っていた。三回1死二、三塁を難なく切り抜けるなどテンポ良く投げ込み、楽天打線を手玉に取った。試合前から降りだした雨の影響で試合開始時間が40分遅れたが「問題ないです。決まった時間に合わせて投げるだけですから」と集中力を高めて戦場に向かった。

 腰の違和感から5月24日に出場選手登録を抹消された。これが復帰2戦目。今季を前に掲げた目標は「1年間ローテを守り続ける」。先発投手キャプテンを任され、先頭に立つという自覚がある。戦線離脱は悔しかった。「これから頑張っていきたい」。チームが先を見据えながら与えてくれた積極的休養。感謝の思いを胸に、再スタートを切っている。

 「チームが負けて残念な結果になった。いい投球はできたと思うけど、ホームランは初球を簡単に入り過ぎた」。五回、アマダーに許した同点ソロの反省を忘れず、野村はバスに乗り込んだ。「長い回を投げられる形はできている」と畝コーチ。復帰したジョンソンと共に、連覇への道を切り開いていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス