広輔 同点3ランも…延長十二回力尽きた 緒方監督「切り替えて」

 「交流戦、広島4-5ロッテ」(2日、マツダスタジアム)

 どれだけ点差が開いても、ファイティングポーズは崩さなかった。初回、広島は九里が4失点。いきなり劣勢に立たされたものの、一気呵成(かせい)に攻めて一度は同点にした。緒方監督は「ワンチャンスでよく追い付いてくれた」と振り返った。

 反撃ののろしは、エルドレッドだ。0-4の五回無死。外角の直球をコンパクトに振り抜いた。「良いポイントで打てた。逆方向へ、良い打球が飛んだよ」。三回まで涌井の前にわずか2安打。その閉塞(へいそく)感を14号ソロが打破した。

 風穴が開くと新井が四球、会沢も左前打で続いた。1死一、二塁とし、田中が「最高の結果」を出す。右中間最深部に放り込む3号3ラン。E砲との一発競演で試合を振り出しに戻した。

 以降は好機であと一本が出なかった。五回1死一、三塁では鈴木が遊ゴロ併殺打。二塁封殺のタイミングは微妙で、指揮官が抗議に出たももの判定は変わらなかった。七回から九回は得点圏に走者を送ったもののホームが遠かった。

 「終盤はピンチとチャンスが交互にあった。そこで一本が相手に出た」。2位・阪神も敗れたため、1ゲーム差のまま。指揮官は「あしたはデーゲーム。気持ちを切り替えて戦う」と前を見据えた。

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