岡田の誓い…完投で3連勝に導く 広島開幕ローテ3人離脱の非常事態救う

 広島の岡田明丈投手(23)が25日、先発する26日・巨人戦(東京ドーム)で今季2度目の完投勝利を狙う。13日の同戦では7回2失点で勝利投手。昨季も4試合で1勝0敗と好相性を誇る。チームは今月、敵地では1勝8敗と大苦戦。2年目右腕がお得意さまを相手に快投を披露し、流れを変える。

 強い日差しが照りつける中、大粒の汗を流して黙々と体を動かした。先発予定の26日・巨人戦(東京ドーム)に向けて集中力を高めた岡田。4月15日の阪神戦(甲子園)以来、プロ2度目の完投勝利へ闘志をみなぎらせた。

 「できるだけ、完投というのは意識してやっている。長いイニングを投げられるように、最低限のことはやりたい。最近は長いイニングを投げられていないけど、また投げられるように調整してきました」

 2年目の今季は開幕から8試合に登板して、4勝1敗。先発としての仕事を果たしている。そして、巨人戦にはめっぽう強い。今季初対戦となった13日は7回2失点の好投で4勝目を挙げた。昨季も先発、中継ぎとして4試合に登板し、1勝負けなしと相性抜群だ。

 昨年9月11日以来、2度目となる東京ドームでの登板。巨人打線については「パワーのある打者が多い。低めに力強いボールを投げられるようにしたい」と警戒心を強めた。

 前回19日の中日戦では5回2失点で降板。フォームのバランスを崩すなど課題を残した。「上半身が先走って、上体投げになっていた。下半身を意識して、力まないようにというのを意識してやってきた」。この日はマツダスタジアムでの投手指名練習に参加。キャッチボールでは片足で立ち、静止するなど入念に投球フォームをチェックした。

 開幕からチームを支えてきた右のエース、野村が24日に腰の違和感で出場選手登録を抹消された。現在はジョンソン、床田とともに開幕ローテ入りしていた投手が3人も離脱する非常事態だ。チームトップの4勝を挙げている岡田にかかる期待は大きい。

 チームは本拠地で2連勝を収めて勢いに乗るが、5月のビジターは1勝8敗と大きく負け越している。「自分に勝ちが付かなくても、試合をつくってチームが勝てれば自分は満足」。完投を意識しながらも、チームの勝利を最優先する。敵地のマウンドで躍動し、緒方鯉を3連勝に導く。

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