ジョンソン0封復帰登板!停滞カープに朗報 6月中旬1軍登板目指す

 大勢のファンと仲間が見つめる中、2軍戦で力投するジョンソン(撮影・吉澤敬太)
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 「ウエスタン、広島1-0オリックス」(20日、由宇球場)

 体調不良のため長期離脱中の広島のクリス・ジョンソン投手(32)が20日、ウエスタン・オリックス戦(由宇)で実戦復帰した。四回途中まで49球を投げて2安打4奪三振、無失点と好投。1軍昇格へ向け、また一歩前進した。次回は26日からのウエスタン・阪神3連戦(由宇、28日は周南)で登板する予定。1軍は中日に連敗を喫したが、エース左腕の実戦復帰は夏場の勝負どころへ向けての確かな光となった。

 新緑が美しい由宇で、復活への一歩を踏み出した。ジョンソンが充実した表情を浮かべながらマウンドを降りる。3月31日の開幕戦以来、約2カ月ぶりの実戦登板は3回2/3を2安打4奪三振、無失点。「1軍復帰に向けてワンステップ、近づいたよ」。納得の49球だった。

 オリックスの2軍打者に格の違いを見せつけた。初回をわずか13球で片付けると、二回は伏見、小島を2者連続見逃し三振。外角低めに狂いなく投げ込み、10球で三者凡退に切った。初めて得点圏に走者を背負った四回1死二塁では、宗を130キロのスライダーで空振り三振に切った。

 球数が予定の45球を上回る49球に達したため、この打席を最後に降板した。直球は最速142キロながら「力があり、いい球が投げられた」とにっこり。続けて「どの球種もストライク先行でいけたし良い所に決まっていた」と目尻を下げた。佐々岡2軍投手コーチも「まずは第一段階をクリアした」と声をはずませた。

 16日のシート打撃登板から中3日での実戦。次回は26日からのウエスタン・阪神3連戦での登板が予定されている。「エースなんだから、上(1軍)ではローテを守らないといけない。見切り発車はしない。ベストな状態になってから」と水本2軍監督。球数や投球回を増やしながら最低でもあと2度、2軍戦での登板を視野に入れており、6月中旬の1軍復帰を目指す。

 左腕もエースとしての自覚をにじませる。1軍合流後に求められるのは、勝利へ導く投球だ。咽頭炎を患い4月5日に出場選手登録を抹消され、長期離脱している悔しさは胸にある。「早く戻りたい気持ちはある」とする一方で「筋力などが戻ってくれば、球速はもっと上がる。あまり焦り過ぎずにやりたい。すべてを整えてから」と力を込めた。

 好調の打撃陣とは裏腹に、投手陣は開幕から厳しい戦いが続く。ジョンソンの復帰が、チームに新たな風を吹かせるのは間違いない。確実にチームの力になるために、今は前だけを向いて歩を進める。

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