ドラ1加藤 眼鏡登板も5四球 自己最短KO…次こそ視界開ける!

 「DeNA9-3広島」(28日、横浜スタジアム)

 広島のドラフト1位・加藤拓也投手(22)=慶大=が、プロ最短の3回2/3で4点を失い、KOされた。初回に梶谷に被弾し、四回には制球が乱れ、投手のウィーランドに痛恨の2点適時打を食らった。プロ初登板初勝利後、勝ち星から遠ざかり、自身3連敗。苦しみもがくルーキー右腕。立ちはだかるプロの壁を、自らの力で打ち破るしかない。

 珍しく感情をむき出しにした。降板を告げられベンチに戻る途中、加藤が表情を曇らせ唇をかんだ。プロ最短となる四回途中、4安打5四球4失点でKO降板。先発として試合をつくれなかったことが悔しかった。

 「1つのボールではいい球はあったけど確率が良くない。それを上げていかないと。結果が悪くて内容が良いことはないですから」

 1-2の四回に崩れた。2死後、エリアンへの四球をきっかけに満塁とピンチを広げて、ウィーランドを迎えた。フルカウントとすると、真ん中に甘く入ったフォークを中前へ。痛恨の2点適時打。リードを3点に広げられ、続く桑原に四球を与えたところで緒方監督がベンチを立った。

 失点が許されない場面で投手との対戦。その回、筒香を空振り三振に斬ったように、武器の直球で押すかに思われた。だが、6球中5球がフォーク。石原は、ストライクが入る確率がフォークの方が高かったからか?の問いに「そうですね」と振り返った。

 前回21日のヤクルト戦(神宮)でも失点こそしなかったものの、2死後の四球からピンチを招いた。この日はサインが見にくかったことから眼鏡をかけて登板したが、5四球と乱れた。「先頭への四球などが課題?おっしゃる通り」と緒方監督。右腕も「同じことを何回もやっているので減らしていかないといけない」と話した。

 「予定は未定」。指揮官は次回登板について言葉を濁したが、ジョンソンや床田の離脱で先発陣が手薄なだけに、加藤への期待は大きい。正念場となる次の一戦へ向け、背番号13は「場面が変わると心境が変わっている。いつも同じような気持ちで投げないと。チャンスがあれば、しっかりと投げたい」と顔を上げた。

 プロ初登板初勝利後、勝ち星から遠ざかり、これで自身3連敗。それでも「負けた中で、どう感じて練習をしていくかが大事。こぢんまりしてほしくないし、いい投手はみんな、(試練を)克服してきた」と石原は奮起を促した。黒星の中に、成長につながるきっかけがある。加藤は前を向いて、壁を乗り越えていく。

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