会沢、プロ初サヨナラ打 逆転コイ!粘っコイ 九回1点差を逆転

 9回、会沢はサヨナラ打を放ち拳を突き上げ一塁へ駆け出す
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 「広島4-3DeNA」(18日、マツダスタジアム)

 広島が驚異の粘りで今季2度目のサヨナラ勝ちを決めた。1点を追う九回、ブラッド・エルドレッド内野手(36)の適時打で同点とし、1死二、三塁から会沢翼捕手(29)が中前へサヨナラ打を放った。劣勢の展開からジワリジワリと追い上げ、最後に底力を見せつけた。5面にもカープ記事

 打球が中前に弾み、サヨナラを確信すると、会沢は右拳を高く突き上げた。プロ初のサヨナラ打。ベンチから勢いよく飛び出してきたチームメートから浴びせられる歓喜のウオーターシャワーに、自然と笑みがこぼれた。

 「最高にうれしかった。打てなくて悔しい思いもしてましたし、何とか打ててよかった。祐輔(野村)も頑張ってましたし、薮田、廉(中田)も頑張ってくれていた。その辺が大きかったです」

 同点の九回1死二、三塁の場面。カウント1-2からの4球目だ。「捕手なら絶対三振が欲しいところ。バットに当たれば何か起こると思っていた」。初対戦となったパットンの直球に食らいついた。打球は勢いよく二遊間を破り中前へ。三走・鈴木を悠々と本塁へ迎え入れた。

 口火を切ったのは新井だ。先頭で中前打を放ち、鈴木も中前打で続いてチャンス拡大。無死一、二塁からエルドレッドがフェンス直撃の中越え適時打で同点とした。「先頭がつないでくれて、いい感じでタイムリーが出た。みんながつないでくれた結果」と助っ人。一丸となり最後まで諦めない姿勢はチームに浸透している。

 開幕から石原との併用や試合途中からマスクをかぶることが多い会沢。この日も1点差の八回から守備に就いた。「いつでもゲームに入っていけるようにしておかないといけない」。試合中には、石原が打席の中でどんな球を打ったのかや、配球を見たりして、いつ出番が来ても立ち遅れないように準備。最高の形に結び付いた。

 緒方監督は「きょうは攻撃で反省するところもたくさんあった。勝利に浮かれることなく、またあしたもやりたい。最後まで結果を引きずらず、勝利に貢献する仕事をしてくれたのは大きな収穫」と手応えを口にし、次戦を見据えた。

 今季2度目のサヨナラ勝ちで連敗阻止。首位を快走し続けている。リーグ連覇に向け、鯉の快進撃は止まらない。

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