新井 清原に並んだ 歴代25位タイ2122安打 主砲は止まらん!3戦連続打点
「阪神4-2広島」(14日、甲子園球場)
左翼席に陣取る赤ヘルファンのボルテージが最高潮に達した。広島は2点を追う九回、1死から丸が左前打を放って出塁。ここで4番・新井に打席が回ってきた。一発出れば同点の場面できっちり四球を選んでチャンスを拡大した。
しかし、鈴木、松山の後続が倒れ、チームの連勝は「10」でストップ。開幕からチームをけん引してきた新井は「また明日だね」と、サバサバした表情で振り返った。
チームは小休止したが、主砲のバットはこの日も火を噴いた。3点を追う四回1死二塁。「1点ずつという気持ちでコンパクトにいった」。メッセンジャーの直球を中前へはじき返して二走・菊池を本塁へ迎え入れた。
この安打で通算安打数は歴代25位の清原和博(元オリックス)に並ぶ2122本となった。「自分ではピンとこない」と短く答えたが、不惑を迎えた主砲には常に多くの記録がついて回る。
3試合連続打点。11日の巨人戦では今季初めて先発を外れて休養したが、復帰した12日の試合で2打席連発。さらに13日にも初回に中前適時打を放つなど、好調をキープしている。
「また1試合、1試合行くだけ」と新井。チームに敗戦のショックはない。貯金は8つもある。主砲は再進撃へ向けて、気持ちを切り替えた。