菊池 G倒復活、5安打メッタ打ち 王者の強さじゃ!8連勝!

 「巨人6-9広島」(11日、東京ドーム)

 これが王者の強さじゃ!敵地での首位攻防戦に臨んだ首位・広島が打撃戦を制し、鮮やかな逆転勝利で巨人を粉砕した。これで1分けを挟んで8連勝。14安打と爆発した中、大暴れしたのが菊池涼介内野手(27)だ。七回には勝利を決定付ける1号2ランを放つなど、自身2度目の1試合5安打と打ちまくった。連勝街道を突っ走る鯉軍団。この勢いは止められない。

 狙い澄ましたように振り抜いた。6-6の七回。小窪の適時打で1点を勝ち越し、なおも2死一塁。2番菊池が赤く染まる左翼席へ、豪快な一発を突き刺した。力強く握った右拳が復活の証し。この日5安打目となる今季1号2ランで、巨人を敵地に沈めた。

 「1打席目に打てて気持ちが楽になりました。今日だけ打っても仕方ないので。打撃で貢献できていなかったので、何とか食らいついていきました」

 昨季のリーグ最多安打男が本来の姿を取り戻した。試合前まで打率・189。そんな数字がウソのように快音を響かせた。初回、侍ジャパンでエースを務めた菅野から右前へチーム初安打を放つと、攻撃前に円陣を組んだ四回は中前へ。五回も遊撃内野安打を放ち、今季初となる猛打賞をマークした。

 チャンスメーク、つなぎだけじゃない。勝負強さも発揮したのは六回だ。3-3と同点に追いつき、なお2死一、三塁から、代わったばかりの2番手谷岡の初球を一時勝ち越しとなる中前適時打。そして七回の本塁打でトドメを刺した。

 人一倍チームの和を大切にする。1月下旬の日南キャンプ先乗り自主トレ。菊池は3月のWBC出場のため、ハイペース調整をしていたが「みんなに迷惑をかけたくない」と全体練習ではナインのペースに合わせた。初日のフリー打撃では丸から「カーブマシンでいい?」という提案され、「いいよ!」と快諾。屋外でスローボールを打ち返すと、その後は室内練習場に場所を移し、ストレートマシンを黙々と打ち続けた。

 前日10日には守護神中崎が出場選手登録を抹消された。開幕投手ジョンソンに続く主力投手の離脱に衝撃が走ったが全員でカバー。昨秋、緒方監督が宙を舞った東京ドームで、昨年6月に記録した11連勝以来となる8連勝(1分け挟む)だ。「神ってますね」と菊池の口も滑らか。「僕だけかみ合ってなかったので良かったです。また打てるように頑張りたい」と力を込めた。

 首位攻防戦第1ラウンドは王者が底力を示し、2位巨人とは2ゲーム差。勢いが止まらない鯉軍団。首位の座は最後まで譲らない。

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