ドラ1加藤、開幕ローテ入り王手 4回無失点9Kで本拠地“デビュー”
「プロアマ交流戦、オール広島7-3広島」(7日、、マツダスタジアム)
広島のドラフト1位・加藤拓也投手(22)=慶大=が7日、マツダスタジアムで行われた社会人オール広島とのプロアマ交流戦で本拠地初登板初先発した。4回を3安打無失点。球数は81球と多めだったが、無四球9奪三振と持ち味を存分に発揮した。実戦5試合で計13回連続無失点。開幕ローテ入りへ、また一歩前進した。
ことごとく相手打者のバットに空を切らせた。本拠地“デビュー”となった加藤。4回無失点に抑え、12個のアウトのうち9つを三振で奪った。開幕ローテ入りを猛アピールする快投劇だった。
「ゼロ点に抑えられたことが一番良かった。課題だったり、収穫だったりあるので次に生かしたい」
初回、いきなり2者連続三振。2死から中前打を許したが、続く打者をフォークで見逃し三振に仕留める上々の立ち上がり。最速149キロの直球に加え、スライダーとフォークで二回以降も毎回奪三振の危なげない投球を披露した。
プロ入り後、いまだ相手に得点を許さない。春季キャンプでは紅白戦を含む実戦4試合で計9回無失点。これで13回ゼロを並べ続ける安定感だ。
緒方監督は結果を残し続ける右腕に期待を寄せる。「マツダ(スタジアム)で初めて投げて、感触はつかんでくれた。次の登板が本当の意味で先発ローテーションに入るかどうかの試験になる」と次回登板を重要なマウンドと位置づけた。
今後は14日からのオープン戦・楽天3連戦(明石、静岡)で登板予定。最後の関門を突破し、ドラ1右腕が開幕ローテを手中に収める。