ポスト黒田よ、出てコイや! カープ投手陣全員で先発枠競争

 広島は27日、マツダスタジアムでスタッフ会議を開き、春季キャンプの1、2軍振り分けを決定した。ドラフト1位・加藤拓也投手(22)=慶大=と同3位・床田寛樹投手(21)=中部学院大=ら投手21人、野手20人の計41人が1軍スタートになった。今春は“ポスト黒田”を含めた先発陣の再編が課題。全員でその座を争うことによって、投手力の底上げを目指す。

 リーグ連覇へ向けて最大の懸案事項が、投手陣の新たなモチベーションになる。開幕ローテ入りが決定的なのはジョンソンと野村のみ。“ポスト黒田”を含めて残りは4枠。昨季は守護神を務めた中崎や今村、ジャクソンらブルペンで実績を残した一部投手を除いた全員で争わせる方針だ。

 昨春までは大きな枠組みの中で選手が担う役割は決まっていた。先発、先発とロングリリーフの両方ができるユーティリティー、中継ぎ、抑えの4部門。今春はそれらを撤廃する。畝投手コーチは「先発をイメージしながら入ってほしい」と説明。先発の整備を最優先にした調整を求める構えだ。

 今季は本拠地での阪神との開幕カード後、6連戦が7週続くため、先発6人を中6日で回すのが理想的だ。誰にでもチャンスがあると示すことで競争意識をあおり、戦力アップを図る。緒方監督は「チーム内の競争なくして、底上げはない。分かっていると思うが、分かっていない選手は1軍からいなくなる」と力を込めた。

 日南キャンプ第3クール以降は3試合の実戦が組まれ、沖縄2次キャンプでも連日実戦が予定されている。結果を残せなければキャンプ中の1、2軍入れ替えは十分にあり得る。間もなく始まるサバイバルレース。先発ローテの座を誰が奪い取るかに注目だ。

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