黒田氏VS新井 山本浩二氏が提案、名球会イベントで実現

 日本プロ野球名球会の理事長を務める山本浩二氏(70)は27日、来年1月15日に開催する名球会フェスティバルの東西対抗戦で、今季限りで引退した元広島投手の黒田博樹氏(41)と、同僚だった新井貴浩内野手(39)らを対戦させるプランを明かした。広島を歓喜に導いたレジェンド右腕が、再びマウンドで熱い対決を繰り広げる。

 広島を25年ぶりのリーグ優勝に導いたレジェンドが、雌雄を決する。来年1月、今年4月に発生した熊本地震などの復興支援を目的に行われる名球会フェスティバル。同イベントでは、往年の名選手による東西対抗野球も企画されている。

 山本氏は「今季で引退して、投げている姿をなかなか見られない。ファンの方たちも楽しみにされていると思う」。黒田氏は西チームの投手として、10月25日の日本シリーズ第3戦以来となるマウンドへ上がる予定だ。

 東チームには、監督を務める予定のソフトバンク・王貞治球団会長をはじめ、プロ野球史を彩った名選手たちとの対戦が繰り広げられる。ただ、それだけでは終わらない。

 ファンへ夢対決を届けるために、山本氏は「(名球会に)新井も福留も入ってきた。名球会の先輩方に了解を得た上で、ぜひとも対決を実現させたいと思っている」と自身のプランを明かした。

 本来ならば同じ西チームとなる黒田氏と新井。その東西チームの垣根を越えて、今季の広島の快進撃を支えたベテラン2人が、真剣勝負の場に立つのだ。実現すれば、山本氏も「ファンも見たいだろうし、俺も見たいよ」と話す夢対決となる。

 黒田氏と新井。両者が対決すれば2015、16年の春季キャンプでのシート打撃以来となる。15年は第1打席で新井が本塁打を放ったが、2席目は見逃し三振。今年は黒田氏が投直、三ゴロ、一ゴロに抑え込んだ。

 ともに08年に広島を離れ、15年に古巣へ復帰。そして25年ぶりに広島へ歓喜の瞬間をもたらし、抱き合って涙を流した。今年1月の同イベントでは王会長が投手を務め、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が打席に立つON対決が話題となったが、今回の2人の対決も、ファンの記憶に残る名場面となりそうだ。

 「復興支援も続けていくことが大事。再来年の名球会40周年へ向けても盛り上げていければ」と山本氏。新たな年が、名勝負の数々とともに幕を開ける。

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