「神ってる」鈴木誠也「僕自身の言葉ではないので…」緒方監督はV旅行中

「神ってる」で年間大賞を受賞した広島・鈴木誠也=帝国ホテル(撮影・棚橋慶太)
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 年末恒例の「2016ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識)が1日、発表され、25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島東洋カープを表現した「神ってる」が年間大賞を受賞した。野球界からは2015年の「トリプルスリー」(ヤクルト・山田、ソフトバンク・柳田)に次ぐ、2年連続となる快挙となった。

 都内での表彰式には受賞者の広島・緒方孝市監督(47)は優勝旅行のため欠席、同じく受賞者となった鈴木誠也外野手(22)が代表して出席した。

 鈴木は年間大賞に「信じられないのひと言です。(シーズン中は)一生懸命やってきました」などと受賞の感想を表した。その前のトップテン発表時には「僕自身が『神ってる』と言った言葉ではないのどうやって喜んでいいのかで迷っています」などと語っていた。

 「神ってる」とは、もともとネット上で広まっていた言葉だが、鈴木は6月のオリックス戦で史上10人目となる2試合連続サヨナラ本塁打を記録し、翌日にも決勝アーチを放つなど、3試合連続決勝弾をマーク。緒方監督が勝利インタビューで「今どきの言葉で言うなら“神ってる”」と称賛し、一気に国民的流行語として広まった。

 鈴木は式典後のインタビューで、最初に「神ってる」の言葉を受けた時について、「今までほめられたことがなかったので、褒め言葉だと思い、うれしかった」と振り返った。また、この言葉によって、「僕のことを知ってくれた方が数多くいるので感謝してます」と話した。

 一方で、「『神ってる』がきっかけで飛躍できた」としながら、夏場以降の活躍などについては、「シーズンを通して『神ってる』と言われ続け悔しい思いもしたので、来季はそう言われないように頑張りたい」と実力での評価を期待した。

 鈴木はまた、最近の「神ってる」ことを問われ、日本シリーズ後の日本代表・侍ジャパンのメンバーに選出されたことと、最後の打席で満塁ホームランを打てたことを挙げた。

 今季の広島はチャンピオンシップ(CS)も勝ち抜いて日本シリーズに進出。惜しくも日本一は逃したが、鈴木を含め、シーズンを通して最優秀選手賞(MVP)を獲得した新井貴浩内野手や、今季限りで引退した黒田博樹投手らがチームをけん引し、赤ヘル・ファンの熱狂的な声援を背に、実力プラス「神ってる」現象を巻き起こした。

 受賞の壇上で鈴木は黒田の存在について、「今年で引退することはうすうす感じていたので、優勝したいと思った。黒田さんの練習態度やおとこ気に引っ張られました」と話した。

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