広島V 緒方監督「お待たせ致しました。おめでとうございまーす!」
「巨人4-6広島」(10日、東京ドーム)
広島が2位・巨人を下し、25年ぶり7度目の優勝を果たした。今季42度目の逆転勝利で飾り、緒方孝市監督(47)は選手の手で7度、宙を舞った。続いて、号泣する黒田が5度、新井は3度、胴上げされた。
1-2の四回、先頭の鈴木が、巨人先発・マイコラスの変化球を捉え、左翼席へ運ぶ25号ソロ。6試合ぶりの本塁打で同点とした。続く松山は10号ソロを右中間席へ運んだ。3-2で迎えた五回には、鈴木が2打席連続となる26号2ランを放った。
先発・黒田は6回3失点で9勝目(8敗)。
巨人はスタメンに復帰した坂本が初回、22号2ランを放ち先制したが、先発・マイコラスが5回5失点と広島打線につかまった。
緒方監督はインタビューで「最高に気持ち良かった。ありがとうございました。本当に今季ずっと戦ってきた戦いが今日もできた。選手は頑張ってくれた。黒田は体が万全でない中、ローテを守って、今日も闘志あふれる投球で引っ張ってくれた」とたたえた。
鈴木については「神ってますね。やっぱり。選手は1試合1試合力を付けて、頼もしい限り」と話した。ファンに向けて「お待たせ致しました。おめでとうございまーす!」と大声を張り上げ、赤く染まったスタンドを沸かせた。