祭ってる?新井300号王手弾 カープ後半戦連勝発進!最短で24日にM点灯

 「広島11-3中日」(19日、マツダスタジアム)

 後半戦連勝スタートじゃ。広島・新井貴浩内野手(39)が2試合連発の12号3ランを放ち、11得点の爆勝を導いた。月間打率は驚異の・526で7本塁打、20打点。夏男の本領発揮で貯金は20年ぶり、今季最多の21となった。これで9カード連続負け越しなし。「神ってる」打線で首位独走だ。

 連勝、大勝を導いた鯉の主砲は、笑顔を見せず余韻に浸った。前夜のリプレー映像を見ているかのように、バットを高々と放り投げた会心の一発。また新井が決めた。月間本塁打は早くも7本。史上42人目の300号本塁打に王手を掛けた。

 「みんなが塁に出てくれて作ったチャンス。何とかしたかったから。最高の結果になってよかったです」

 試合は三回に決まった。3連打から丸の押し出し四球、ルナの右犠飛で2点を先制。1死二、三塁で新井が打席に立った。1ボールから2球目、外寄り135キロのツーシームを狙った。打球は右翼スタンド一直線。サヨナラ本塁打を放った前日と同様、右方向への一発だ。

 「もう一度、長打を求めたい」と誓った2016年。05年に本塁打王に輝いた男が、見つめ直したのはフルスイングの重要性。グリップエンドに小指を掛けて遠心力を求めた。7月に入って本拠地での4発は全て右方向。下半身主導のフォームで、18年目の進化を見せる。意識に置くのは「右に引っ張る」-。

 「好調の要因は自分でも分からないけどね。右方向に流すわけじゃない。右に『引っ張る』イメージ。下半身の力を意識した中で軸回転ができるように」

 7月は出場10試合で38打数20安打の打率・526、20打点。昨季は月間ワーストの打率・217と低迷した月。夏場に陥った極度の不振を反省し、オフは徹底的な体力強化に励んだ。「昨年は修正箇所が頭では分かっていても体が動かなかった」。ベンチスタートの日はポール間ダッシュで追い込み、筋トレも欠かさない。

 「忘れられない」初本塁打はプロ1年目、99年6月6日の中日戦(浜松)。積み重ねた勲章は299本となった。3ラン3発は80年9月17日の阪神戦(衣笠、水谷2本=甲子園)以来36年ぶり。貯金21は今季最多で20年ぶりと、歴史的な記録達成が続く。「勝ち越しとかは関係ない。また明日」と新井。最短で24日に優勝へのマジックナンバーが点灯する。一戦必勝。3連勝へ手綱は緩めない。

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