安部が千金同点弾!スタメンに応えた
「広島7-6ヤクルト」(19日、マツダスタジアム)
若鯉が一振りで暗雲を振り払った。広島・安部友裕内野手が右翼席中段へ2号3ラン。試合を振り出しに戻す一撃を放ち、その後の粘りの攻撃へとつなげた。
0-3の二回、1死からエルドレッド、鈴木の連続安打で一、二塁とし、小川対策として先発起用されていた安部につないだ。初球、内角低めのカットボールを振り抜いた。「とにかく続く意識でした。うまく反応できてよかったです」。一走を追い抜きそうな勢いでダイヤモンドを一周した。
過去15度の先発出場を振り返り「1打席目のときに考え過ぎているので思い切っていきたい」と自己分析。結果を求めるばかりに、打席で消極的になっていたことを反省した。
全体練習開始の1時間前にグラウンドに姿を見せ、打撃練習をするのが日課。タイミングやコースを毎球変えたティー打撃に取り組んでいる。東出打撃コーチは「投手が毎回同じコースや球種を投げて来ないのと同じように、それを想定して練習している」。そのかいあって、あらゆる変化に対応できるようになった。
三塁スタメンは日替わり。相手先発が右投手なら安部が起用されるが、左投手の場合は小窪や堂林が先発で出場する。定位置奪取へ向け、安部が限られたチャンスで結果を残した。