広島・中村恭、粘った 七回途中3失点

 「中日3-3広島」(15日、ナゴヤドーム)

 最後まで強く、激しく腕を振った。「後悔しないように」と誓って臨んだ今季初先発。広島・中村恭が7回2/3を5安打3失点と、粘りの投球を見せた。黒田、福井らローテ投手が離脱する中、6年目左腕がしっかり穴を埋めた。

 初回から直球で押した。大島を三ゴロに抑えると荒木、平田も一ゴロ。三者凡退で波に乗った。最速145キロの直球を軸に、変化球で打者を幻惑。強打のビシエドは得意のスライダーを決め球に三ゴロ、二飛、遊ゴロと、3打数無安打に抑えた。

 昨年8月5日の阪神戦(マツダ)以来の登板。同戦では初回、先頭の鳥谷に6球スライダーを続けるなど、かわす投球で3回1/3を5失点KO。「思い切っていけば…」と悔いを残した。決意を込めて丸刈り頭で臨んだ今季初登板。全121球中、半分以上が直球だった。

 「粘り強くいこうと思っていました。後半は自分のペースで投げることができた」

 2013年4月28日の中日戦(マツダ)以来、1113日ぶりのプロ2勝目はならなかったが、先発投手としての仕事を果たした。緒方監督は次回登板を確約。黒田らの状態にもよるが「よく粘って投げた。次のチャンスはあるよ」とした。中継ぎ起用なども含めて検討されるが、駒不足の投手陣の救世主となるはずだ。

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