中村恭イケる!新球チェンジアップ

 「広島紅白戦、白組1-0紅組」(19日、天福球場)

 タイミングを外した、狙い通りの遊ゴロだった。初回2死満塁、広島・中村恭平投手(26)の投じたチェンジアップに、中村亘は前のめりになりながら、球にバットを合わせるしかなかった。「打者の反応はよかった」と表情を崩す。今秋のみやざきフェニックス・リーグから取り組む新球に手応えをつかんだ。

 大きな武器のフォークに加え、球速が異なる沈む球があれば、投球の幅がグッと広がる。イメージするのは阪神の能見。ベテラン左腕のように直球を軸にしながらフォークとチェンジアップを巧みに使い分け、打者を手玉に取る投球を目指す。

 不退転の決意がある。初勝利を挙げた13年は13試合に登板したが、14年は1軍出場なし。今季もわずか1試合の登板に終わった。来季で6年目。「殻を破って結果を出すしかない」と言い切った。

 先発し2回3安打無失点にまとめた紅白戦では課題も出た。初回に3連打で無死満塁のピンチをつくった。ギアを上げて何とか切り抜けたが、立ち上がりに不安定な投球が続けば首脳陣の信頼を得ることはできない。

 「チェンジアップはいい抜け方をしていた。低めの直球も悪くなかった」と畝投手コーチ。先発できる左投手の確立はチームにとって大きな課題の1つ。中村恭が新たな武器を手に入れて、そのチャンスをつかみ取る。

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