広輔2安打2盗塁!逆転負けも存在感
「ヤクルト5-2広島」(11日、神宮球場)
プレーボール直後の1球目を狙い打った。広島・田中が石川の初球、134キロの直球を左前にはじき返した。「頭の中を整理して打席に立っている」。対戦投手のデータを頭に入れ、3試合連続で1打席目に安打で出塁。菊池の3球目に二盗を決め、直後の中前打でホームを陥れた。
速攻での先制点。エルドレッドの犠飛も加え2点を奪った。主導権を握った試合は八回に暗転し、悔しい逆転負け。「いい形で点が取れたんですけど、追加点が取れなかった」と唇をかんだ。
「調子はいい」と5試合連続安打で打撃は好調だ。2打席目は投前へのボテボテの当たりも自慢の足を生かして内野安打とした。この日2個目の盗塁も決めた。打ってよし、走ってよしの1番打者として、12球団一の194得点を挙げる打線を引っ張っている。
今季から背番号が「63」から1桁の「2」となった。東出輝裕(現打撃コーチ)から譲り受けた背番号は、古くは高橋慶彦(現オリックス打撃コーチ)が付けたように1番打者に似合う背番号だ。
先制のホームを踏み、今季33得点はリーグトップ。後続の打者に影響されるが、出塁しないと得点にならない。「もっともっと増やせるように頑張りたい」と敗戦の中で前を向いた背番号2。打て!走れ!田中!