代役から本命になる。広島・堂林翔太内野手（２５）が１８日、三塁の定位置奪還を誓った。横浜スタジアムでの全体練習に参加し、打撃練習では持ち味の鋭い打球を連発、成長の兆しを見せた。

　開幕から「４番・三塁」を担ってきたルナが、右太ももを痛め１７日、出場選手登録を抹消。思いも寄らぬ形でチャンスが訪れた。「ルナが帰って来たときに自分がダメだと言われないように、しがみついてでもレギュラーを獲りたい」と強い決意を示した。

　「この１カ月で良くなってきた」と自信をほのめかしたように、２軍戦では打率・３５５。昨季から模索中だった打撃に明るい光が差した。

　１７日に昇格し、巨人(5)戦で即スタメン出場。３打数無安打も三回には三塁線への痛烈な当たりもあり、緒方監督も「結果が出なかったけど悪い内容ではなかった。彼も何回もチャンスがあると思っていないだろう。ワンチャンスをつかめれば残っていける」と、１９日のＤｅＮＡ戦（横浜）でのスタメン起用を示唆した。

　チームは先の巨人戦で接戦をものにできず２連敗中だ。ルナ不在で打線の低下は否めないが、救世主として、堂林へかかる期待は大きい。