緒方カープ初!鈴木で首位の座いただく

 広島は12日から中日との3連戦を迎える。緒方孝市監督(47)は、初戦必勝を宣言。「それがウチの戦い方だ」と気を引き締めた。現在、貯金2の2位タイ。初戦に勝ち、巨人が敗れると2014年6月7日以来、緒方政権初の首位に浮上する。7番打者で打線のカギを握る鈴木誠也外野手(21)は「チャンスで回ってくる。僕でかえしたい」とポイントゲッターの役割を担う。

 セ5球団との対戦が一巡した。14試合を戦って8勝6敗。貯金2で2位に位置する。チーム打率は12球団トップ・280。得点は阪神に次ぐ72点と攻撃陣が好調だ。緒方監督が掲げるのは「1点を勝ち取る野球」。勝利に欠かせないのが、リーグトップの12盗塁だ。

 「打線が援護できているのは、機動力との相乗効果。出塁率や打率もいいが、足を絡めた攻撃ができている。盗塁は数だけじゃない。いかに得点に結び付くか、どうかだから」

 指揮官は現状について、走塁面を高評価する。盗塁失敗は1。やみくもに走るわけではなく、効果的な盗塁が目立つ。「河田コーチの教えが大きいね。選手の意識が変わったし、レベルが1つ上がった」と続ける。盗塁以外にも一塁から三塁、二塁から本塁と、積極走塁が生む得点は多い。

 昨秋、今春のキャンプと、チームで徹底的に走塁技術を磨いた。浸透しつつある緒方野球。12日からは2巡目の対戦が始まる。開幕から、8日・阪神戦を体調不良で欠場した菊池以外、1番から6番までは固定。攻撃の形が見えているだけに、得点のカギは「7番」。鈴木が握っている。

 春季キャンプ中に右太もも裏痛で離脱。5日の復帰以降は、4試合連続安打中と好調を維持する。「このチャンスをつかみたいと、必死にやっています」。10日・阪神戦では5連打で逆転に成功した後、2死二塁から右翼線二塁打でリードを広げた。「よくチャンスで回ってくる」だけに、1本の安打が流れを大きく左右する。

 「流れを切らずにもう1点と、追加点を奪えている。でも、もう少しチャンスで打ちたいですね。7番はチャンスで回ってくるので、僕で走者をかえしたい。自分がアウトになっても打点がほしい」

 この日も休日返上でマツダを訪れて、素振りなどトレーニングで状態維持に努めた。スタメン濃厚な12日・中日戦に勝ち、巨人が敗れれば2年ぶりの首位に立つ。緒方監督はカード初戦の必勝を誓う。「それがウチの戦い方。目指す野球だ」。首位浮上で開幕ダッシュを確かなものにするために、7番打者が塁上の走者を一掃する。

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