鯉痛恨逆転負け…今年もナゴヤD鬼門か

 「中日4-2広島」(29日、ナゴヤドーム)

 鬼門突破ならず-。広島は、中日に逆転負けを喫した。先発した野村祐輔投手(26)が2-0の六回、死球からピンチを招き同点とされると、代わった仲尾次オスカル投手(26)も打ち込まれ勝ち越しを許した。これでナゴヤドームは昨季から8連敗。きょうこそ嫌な流れを断ち、25年ぶりの頂点へ再出発する。

 本拠地開幕戦を勝利で飾った喜びに竜党が酔いしれる中、広島ナインは足早にバスへと歩を進めた。主導権を握りながら、六回に4失点して許した逆転劇。またしても鬼門ナゴヤドームで白星を手にすることはできなかった。

 1つの死球からムードが変わった。2-0の六回1死だ。野村が遠藤の内角へ投じた球が、ユニホームをかすった。死球で出塁を許すと、ビシエドの左中間を破られる二塁打で1死二、三塁。続く4番・ナニータには右翼線へ同点2点適時二塁打を浴びた。

 五回まで要所を締めスコアボードに「0」を刻み続けていた。それだけに死球をきっかけにした失点に、野村は「粘り切れたら試合の流れは変わっていた。点の取られ方が悪かった」と悔しさをにじませた。緒方監督も「五回から逆球が増えてきた。この回を何とか踏ん張ってくれたら」と唇を結んだ。

 悪い流れを断ち切ろうと、同点打の直後に指揮官はドラフト6位・オスカル(ホンダ)を送り出した。27日のDeNA戦(マツダ)でプロ初勝利をマーク。波に乗る左腕に託した。だが、2死二塁で高橋に高めに浮いたストレートをはじき返され、勝ち越しの中越え適時二塁打を許した。「あの1球はミスだった」とオスカル。勢いを止めることはできなかった。

 敵地での白星が遠い。昨季はナゴヤドームで1勝10敗。昨年7月10日に勝って以来、これで同球場での連敗は「8」に伸びた。開幕カードを2勝1敗と勝ち越し上昇ムードで乗り込んだ一戦でも、勝てなかった。

 30日の第2戦は、ドラフト2位・横山(NTT東日本)が先発。怖い者知らずのルーキーに鬼門突破を託す。緒方監督は「あしたは新人が投げるし、早い回に点を取って援護してあげたい」と前を向いた。1つ勝てば、流れは大きく変わるはず。苦手意識を払しょくして、25年ぶりの頂に向けて新たなスタートを切る。

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