緒方監督どんと鯉!開幕へ準備整った

 「オープン戦、広島0-2ソフトバンク」(21日、マツダスタジアム)

 真っ赤に染まった。2万8779人の大観衆が詰めかけたオープン戦最終戦は、打線が沈黙。0-2で敗れた。完敗にも広島・緒方孝市監督(47)は「オープン戦最後で開幕までの準備はしっかりできたと思います」と前しかみつめていなかった。

 一、三回には菊池、田中が盗塁を決めたが、決定打が出なかった。六回には無死一塁からエンドランが併殺打となり零封負け。昨年から得点力不足が不安材料だが、指揮官の指摘は、七回の中田の暴投によるバッテリーミスと三塁ルナのまずい守り(記録は安打)での2失点。「目指すところは、投手を中心とした守り勝つ野球」。キャンプから何度も口にしてきただけに、2失点は大きな反省材料となった。

 オープン戦を8勝6敗2分けで終えた。投手陣の充実、若手野手の成長が呼んだ競争意識が好結果を生んだ。外国人選手も投手3人、野手3人が競争してきた。現状ではへーゲンズとプライディの2軍調整が濃厚だが、「頭にはあるが、明日、最終確認になると思う」と、最後の最後まで開幕1軍メンバーを考える。

 開幕まであと3日。「完成したチームじゃないんで、25日からスタートする中で、勝っても負けても課題を克服しながら、最後は優勝したいと思います」。大観衆の期待を背に、2年目を迎えた緒方鯉が間もなく飛び立つ。

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