丸宣言!本番モードでタカ狩りじゃ

 広島は19日から昨季日本一のソフトバンクとのオープン戦3連戦(ヤフオクドーム)に挑む。丸佳浩外野手(26)は18日、「開幕3連戦のつもりで戦う」と本番モードのガチンコ対決を宣言した。開幕ダッシュを誓う緒方孝市監督(47)も「やることは変わらない」とチーム状態に手応えを明かす。現在、オープン戦3位。3連勝締めで1996年以来、20年ぶりの首位でシーズン突入を狙う。

 開幕前のオープン戦は残り3試合となった。最後に挑むのは昨季日本一のソフトバンク。シーズンの前哨戦として、これ以上の相手はない。指名打者は置かずベストメンバーで臨む3連戦。チームリーダー丸は、力強い口調で総意を代弁する。

 「相手も開幕カードで投げる投手が出てくると思う。内容のある勝負をしてシーズンにつなげたい。あしたが開幕のつもりで戦う」

 気持ちは既にシーズンに入った。3連戦はバンデンハーク、武田、和田と好投手が並ぶ。仮想DeNAには十分過ぎる相手だ。石井打撃コーチも「あしたからの3連戦は、開幕3連戦のつもりで戦う」と説明。開幕メンバーについて「ほぼ決まっている」とし、最終的に「3連戦で決めます」と説明した。

 25年ぶりのリーグ優勝を狙う上で、緒方監督は開幕ダッシュを誓う。15日からの関東3連戦も、ほぼベスト布陣で戦った。1番から田中、菊池、丸、そして4番はルナを固定。左右にかかわらず5番エルドレッド、6番新井も揺るがない。7番は右投手の場合は天谷、野間を併用。左で下水流を起用した。シーズンへ大枠は固まった。

 オープン戦はロッテ、ソフトバンクに次ぐ3位に位置する。開幕前の準備期間で順位に特別な意味はないが、シーズンを目前にした3連戦の結果、内容は重要な意義を持つ。オープン戦首位なら96年以来。20年前は後半戦で失速し3位に終わったが、開幕ダッシュには成功した。指揮官は「順位や結果に対して意識は向けない」と前置きした上で、現状の手応えを明かす。

 「結果として勝ちにつながっているのはいいこと。オープン戦だろうが、開幕だろうが気持ちを変える必要はない。やってきたことが間違ってないと、シーズンで証明したい」

 開幕まで1週間を切った。この日、ヤフオクドームの指名練習で、打撃好調の丸は柵越えを連発した。「不安な部分をなくせるように。いい意味でやり切って開幕に臨みたい」。求めるのはシーズンにつながる一打、そして勝利。目指せ3連勝。オープン戦首位で悲願の頂点に弾みを付ける。

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