丸イケる新打法!初打席で適時二塁打

 「練習試合、オリックス3-7広島」(14日、清武)

 広島の丸佳浩外野手(26)が、オリックスとの練習試合に「2番・中堅」で先発出場し、新フォームで“初安打”を放った。2016年の対外試合初戦の初回、無死二塁で迎えた初打席で、オリックスの左腕・松葉から左中間へ適時二塁打。昨秋からグリップの位置を高くし、右足を上げる新フォームに挑戦中の若きチームリーダーは「どんどんアピールしたい」と手応えを感じていた。

 復活を予感させる打球はワンバウンドで、左中間フェンスに到達した。2016年の対外試合初戦、初打席で生まれた適時二塁打。昨秋から冬を越え、春を迎える新フォームは、1つの結果を生んだ。丸は試合後、少しだけ笑みを浮かべた。

 「いいところも出ましたし、まだまだな部分も両方あった。打ち方を変えて1打席目からいい結果が出たので、続けていきたい」

 初回だ。下水流の右中間二塁打で無死二塁となり、丸が打席に立った。マウンドには松葉。代表経験もある左腕に対して、2球で追い込まれるとボール、ファウルと続いて5球目だ。外角低めの139キロ直球に、逃げることなく踏み込んで強振。高々と舞った打球は、左中間を破った。

 昨秋から着手する新フォームは「球をつぶしにいく」イメージ。変更点は「グリップの高さ」、「構えたバットの角度」、「右足を上げる」など多岐にわたる。昨年はかかとに重心を置いたことで腰が引け、外角球を引っ掛けるシーンが目立った。それだけに今回、左投手を、しかもその外角球を捉えた意義は、結果以上に大きな手応えとなった。

 「自分の中のイメージに近い打球が出た。左打者は左投手を打っていかないと、試合に出続けることは難しいので。結果を残す中で、内容も充実させていかないといけない」

 反省も忘れなかった。続く二回はカウント2-2からの5球目、外角低めの127キロスライダーにバットが空を切った。個人、チームで掲げる三振数減。「もう少し粘れた」と修正を誓ったが、緒方監督は「悪くない。結果につながると自信になる」と評価。2番起用については「1、2、3番、いろんな所があるよ」とシーズンでの可能性も示唆した。

 3打席目も芯で捉えたが、打球は右翼手の正面を突いた。3打数1安打、1打点。上々の滑り出しにも満足しない。「どんどんアピールできるように。積極的にいきたい。昨年と同じ成績では使ってもらえないので。昨年よりいい結果が出るように」と丸。危機感が背中を強く押す。前へ、前へ。チームリーダーが復活元年を駆ける。

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