「広島春季キャンプ」（２７日、沖縄）

　広島の新井貴浩内野手（３９）が、黒田博樹投手（４１）と１年ぶりに、シート打撃で対戦した。結果的には「さすがでした」と、３打数無安打に抑えられたが、随所に見どころは作った。

　１打席目の対戦。２－２からの５球目、内角を狙ったツーシームが、真ん中に甘く入った。バットを鋭く振り抜いた打球は、黒田目掛けて一直線。ヒヤリとする強烈な打球だったが、黒田が体を反転させてグラブでキャッチした。新井は「打った瞬間はヤバいと思った。本当に焦った」と振り返った。

　登板後、会見に登場した黒田は左手に２つのアイシングをして、テーピングでぐるぐる巻きにした状態で登場。「取りあえず冷やしてから、今後の様子を見ます。骨？それも今後の様子を見ます。いまからＭＲＩを取りに行ってくる」と神妙な顔で話すと、ニヤリと笑ってオチを付けた。

　黒田の強烈ジョークに、新井も笑顔で応戦。「すごかったです。やっぱり反応が早いですね。とても４１歳とは思えない。あと３年…いや、５年はできると思います」と、本音を交えながら？楽しそうに対戦を振り返った。