ドラ1岡田初プルペン 監督うならせた

 「広島春季キャンプ」(1日、日南)

 ドラフト1位・岡田明丈投手(22)=大商大=が、キャンプ初日からブルペン入りした。緒方監督ら首脳陣が見つめる中、セットポジションから力強い直球を投げ、剛腕の片りんを披露。捕手を座らせ、ストレート中心の50球。25年ぶりの悲願達成へ、期待の即戦力右腕が徐々にベールを脱ぐ。

 背番号17のユニホームを身にまとった若鯉がマウンドに立った。緒方監督ら首脳陣やファンの視線が集まる中、肩慣らしを終えた岡田は捕手を座らせた。全てセットポジションから50球。直球以外は、「感覚を確かめるだけ」とカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークを各2球ずつ投げた。

 審判員の甲高い「ストライク」のコールが室内に何度も響いた。「自分の中ではストライクも入ったのでよかった。バランスとリリースを意識して投げました」。即戦力として期待させる右腕は、キャンプ初ブルペンで風格を漂わせた。

 緒方監督は満足そうな表情を浮かべた。「いいものを持っている。形が崩れない。頼もしく見えた。いいフォームでいいボールを投げ込んでいる」と高く評価した。

 周囲の期待が高まる中、岡田は今後の青写真を冷静に頭の中で描いている。「強めに投げてフォームを先に固めます」。春季キャンプ前半は主体となるストレートを中心に投げ、段階を踏んで投球レベルを上げていく。

 先発だけでなくセットアッパーとしての起用も検討されている右腕の武器は、真っすぐだけではない。絶大な自信を持っているのはカットボールだ。「(右打者の)インコースを狙って真ん中にいくことは絶対ない」。今後はその得意球をアピールしていく。

 たくましい一面を見せながら、新人らしさも口にした。「流れが分からないので、とにかくついて行こうと思っていました」。初日から慣れない動きに疲れ気味の様子だった。

 勝負は始まったばかりだが、岡田の視線は先にある。「シーズンも長いので(1年間)投げ切る体力をしっかりつくっていきたい」。開幕1軍、そして新人王へ、ドラ1右腕が確かな歩みを見せた。

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