梵 会長退任しても個人よりチーム!

 広島・梵英心内野手(35)が11日、広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、1000万減の9000万円でサインした。選手会長として2年の任期を今年で終えたものの、今後もチームをサポートしていくつもりだ。

 選手会長を小窪に引き継いでも、チームリーダーとしての意識は変わらない。「9割はチームのことを話した」。契約交渉の席では年俸のことよりも球場や寮の環境改善を球団に伝えたそうで、「選手のやりやすい環境をつくりたい。誰かが困っていたらサポートしたい」と強調。鈴木球団本部長も「支える立場としてやってもらいたい」と期待した。

 もちろんダウン提示に悔しい思いはある。プロ10年目の今季は、96試合で打率・237、6本塁打、27打点。終盤は2軍降格も味わった。「自分なりに責任感を持ってやったが、最終的にイメージが悪いシーズンだった」と振り返った。

 来季の目標は「自分としても活躍したいし、チームとしても最高の成績を残すシーズンにしたい」。25年ぶりの優勝へ、来季3度目の年男を迎えるベテランは、全力でチームを引っ張る。

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