薮田「どの試合より緊張」大役果たせず

 「広島2-8阪神」(6日、マツダ)

 最後の打者を見逃し三振に斬ると、小走りにベンチまで戻った。四回から3イニング連続で三者凡退に仕留めた執念。だが、序盤の4失点が最後まで尾を引いた。広島・薮田がプロ最長の6回を6安打4失点。最多の107球を投げたが、結果的に2敗目を喫した。

 初回だ。先頭鳥谷に右前打を許すと、1死二塁で打席に福留。1ボールからの2球目、高めに浮いた133キロを狙われた。痛恨の2ラン被弾で、開始5分でいきなり2失点。登板2戦連続の初回失点が尾を引き、三回は2死から四球と3連打で2点を失った。

 畝投手コーチは「立ち上がりが悪い。後手後手に回るので(前回と)やり方を変えたが」と指摘。ただ、四回以降の投球を評価して「もう一回、頑張ってもらう」と続けた。前日5日に中村恭が5失点で昇格即2軍降格。先発は駒不足な状況だけに、薮田には中6日ではなく、間隔をあける可能性も踏まえながら、次登板での奮起を求めた。

 5試合目で初めて本拠地登板。この日は被爆から節目の70年で、全選手が「86」のユニホームを着て恒久平和を訴えた。地元広島出身のルーキーは「投げる前はどの試合より緊張した。考え出したら全部反省。チャンスを頂ける限り、自分の力にしていきたい」と悔しさをにじませながら、雪辱を強く誓った。

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