久本復活へ自信!再び支配下選手契約

 広島の育成選手・久本祐一投手(36)が12日、広島市内の球団事務所で支配下選手契約を結んだ。年俸1000万円、背番号は65。左肘手術からの復活を目指す左腕は「今は自分自身が楽しみ」と復活へ自信を見せた。今季、左のリリーフ不足に悩んだチームを救う。

 プロ14年目。36歳左腕の目が少年のように輝いた。「本当に良かった。チームには感謝してます。1年待ってもらったことを裏切らないようにしたい」。再び1軍のマウンドに立つチャンスを得た喜びをかみしめた。

 昨年11月に左肘じん帯の再建手術を受けた。中日時代と同じ箇所の手術。年齢的にも復帰が危ぶまれたが、球団と育成選手契約を結び、リハビリに励んだ。「苦しかった。でも、いろんなことが見えてきた。それを含めて来年頑張ろうと思えてきた」。

 8月8日のウエスタン・オリックス戦(由宇)で実戦復帰を果たし1回無失点と好投。2軍では5試合に投げ防御率4・91。「試合で投げるたびに感覚が戻ってきた。みんなと競争できるレベルまでは来た。自信を持って来季に臨める」。直球も140キロ近くまで戻った。さらなる進化を求め、今はチェンジアップの習得に挑む。「1カ月前くらいからやっと使えるようになってきた。(投球の)バリエーションが増えてきた」と手応えをつかんだ。

 今季復帰した黒田の存在も大きい。「僕に足りないところを持っている。両サイドに流したり落としたり。今まで真っすぐで押していた投手は力が落ちると生き残っていけない。あれがピッチングだと思った」。チーム唯一の“先輩”投手の勇姿は自らを奮い立たせた。

 チームは今季、中継ぎ左腕不足に泣いた。勝負どころで起用できる左腕が不在で、大瀬良や中崎への負担が大きかった。日南秋季キャンプに参加中の畝投手コーチは「左打者を苦手とする左投手が多かった。来季への課題の一つ。久本が以前の力を発揮してくれれば、もちろん戦力になる」と期待を寄せた。

 久本は年内は大野練習場で練習を続け、年明けには恒例となっている静岡での自主トレを行う。「手術で不安もあったけど、投げてみて不安が楽しみに変わってきた。今は自分自身が楽しみ。すごく楽しみです」。希望に胸を膨らませ、15年目に臨む。

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