エルド起爆剤じゃ「6番左翼」で復帰

 待ちに待った主砲が帰ってきた!広島のブラッド・エルドレッド内野手(34)が21日、マツダスタジアムで行われた1軍の全体練習に合流した。春季キャンプで右膝を痛め、3月に米国で右膝内側半月板部分切除の手術を受けたが、フリー打撃など全メニューをこなし、全快をアピール。22日のヤクルト戦(マツダ)は「6番・左翼」でのスタメン出場が濃厚だ。

 白球が青空に吸い込まれていった。フリー打撃で放たれた特大アーチ。エルドレッドだからこその豪快な打球。遅ればせながら助っ人長距離砲が、1軍に合流した。

 「帰って来られてベリーハッピー。100%の力を出し切って頑張りたい。右膝?問題ないよ!」。46スイングで柵越えは4本だが、笑顔を交えた言葉に復活への自信がみなぎっていた。

 悪夢は2月26日のKIA(韓国)との練習試合(コザしんきん)中に襲った。一塁を駆け抜けた際に右膝を負傷。「右膝半月板損傷」と診断され3月上旬に米国に一時帰国し、手術を受けた。

 当初の予想を上回る早期復帰だ。チームは6月上旬の復帰を見込んでいたが、エルドレッドは「全てが順調だった」と胸を張る。5月4日のウエスタン・オリックス戦(神戸サブ)で実戦復帰。2軍戦では8試合で打率・185、2本塁打、4打点と目立った成績はない。ただ20日のソフトバンクとの練習試合(由宇)で本塁打を放ったように、破壊力は健在。得点力アップの期待はできる。

 守備や走塁については「レフト、ライト、ファーストを守った。ベースランニングもできる」と万全を強調。緒方監督は「(全体練習で)いい動きをしていた」と目を細めた。

 患部の回復を促進するため、大好きな炭酸飲料を封印しているという。「コーラやレッドブルは飲んでいない。ちょっとでも免疫力が上がるようにと思って」とエルドレッド。早期復帰のためにやることはやった。

 22日のヤクルト戦(マツダ)は「6番・左翼」でのスタメン出場が濃厚だ。チームは最下位と低迷するが「(戦況は)1日で好転する。打点にこだわっていく」と昨季の本塁打王。試合を決める一撃を、その分厚い胸板と太い二の腕で放ってみせる。

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