ジョンソン無傷4連勝!126球熱投
「阪神0-10広島」(9日、甲子園)
広島・ジョンソンが7回4安打無失点で、無傷の4勝目を挙げた。序盤は制球に苦しむも、中盤以降は安定。来日最多126球を投じ、4試合連続の自責点0。リーグトップの防御率0・71が示すとおり、安定感は抜群だ。
尻上がりに調子を上げ、七回を3者凡退で終えた。左腕は帽子を取り、疲れた様子でナインとハイタッチ。「状態は良くなかった。あれほど苦労したのに続投させてくれたコーチ陣や、粘り強くリードしてくれた石原や、守ってくれた野手に感謝している」と謙虚に喜んだ。
辛抱した。初回は2つの四球を与えて2死満塁のピンチを背負ったがマートンを変化球で凡退させた。二回は先頭藤井の四球から1死二塁とするも、能見、西岡を抑えた。四回も先頭への四球から1死満塁となったが、能見と西岡を連続三振。五回以降は得点圏に走者を進ませなかった。
同じ過ちは繰り返さなかった。5回無失点ながら6四球と乱れた4月26日・阪神戦(マツダ)では、微妙な判定にいら立ちを隠さなかったが、この日は同様の場面でも我慢した。「判定は自分にはどうしようもない。ミーティングでもイライラしないように、と言われていたからね」と頬を緩めた。
婚約者のカーリン・コマーさんが7日に米国へ帰国した。来日中は遠征先でも行動を共にしていただけに、「ずっと彼女と一緒に行動していたからね。違和感がある」と寂しげな表情。ひげを伸ばす験担ぎも婚約者の提案だった。
それでも「食事は大丈夫さ。パンにピーナツバターやいちごジャムはぬれるから」と冗談を飛ばしつつ、「魚料理もできるし、ご飯も炊ける。スパゲティやタコスも作れるよ」と笑った。婚約者の再来日は今月末の予定。周囲への感謝を忘れない左腕が、これからも先発ローテを支えていく。婚約者と胸を張って再会するためにも。