黒田&マエケンが復興へ“共投”

 広島・黒田博樹投手(40)と前田健太投手(26)が東日本大震災から4年を迎えた11日、被災地にプロとしてマウンドから勇姿を届けると約束した。黒田は「また頑張ろうと思っていただけるなら、野球人としてこんな幸せなことはない」と1試合、1球に懸ける思いの体現を強く誓った。

 依然として、復興への果てしない道が続く。2011年3月11日に発生した東日本大震災から、4年の節目の日を迎えた。「そんなに簡単なものじゃない」。復興への思いを問われた黒田は一言、一言、言葉を紡いだ。

 「映像を見ながらすごく、衝撃を受けました。4年たってもなかなか、当時の生活は戻っていないですね」

 ドジャースに在籍していた当時、すぐに球団を通じて義援金を寄付。支援活動にも力を注いできた。プロ野球選手として今、何ができるのか。野球で力を-と、言葉にするのは簡単だが「被災された方にしか、分からない思いがある」と言う。

 「僕自身、両親を亡くし、同じ身内を亡くすという思いをしている」。状況は違うが、共感できる思いもある。だからこそ「そういう人たちが“また頑張ろう”と思ってもらえるなら、野球人として幸せなこと」と続ける。マウンドに立つ姿、覚悟で、無言のエールを送りたいと願う。

 前田も思いは同じだ。PL学園時代の同級生の両親が、宮城県気仙沼市で被災。自宅は津波で全壊したという。「まだまだ元に戻ったわけじゃない。今日という日をしっかり認識して、思い出して、できることをやりたい」。広島から遠く離れた被災地へ思いをはせた。

 2人はマツダで残留組の練習に参加。開幕へ順調な調整を続けている。「一生懸命投げて、いい試合を見せたい。マウンドに立てる喜びを感じながら、頑張っていきたいですね」と前田。風化させない。思いよ届け。鯉の両輪が決意新たに、シーズンへ準備を進める。

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