キクマルMVP「引っ張ってくれた」
広島・緒方孝市監督(46)が2日、春季キャンプのMVPに菊池涼介内野手(24)、丸佳浩外野手(25)の2人を挙げた。
快晴の下で就任1年目の春季キャンプが終了。「本当にあっという間。選手はしんどいことに耐え、よく頑張ってくれた」と引き締まった表情で総括した。そして真っ先に菊池、丸の名前を挙げた。
「声を出して元気にチームを引っ張ってくれた。自覚を持ってやってくれた」。昨年10月の監督就任後、チームリーダーに指名したキクマルの期待通りの躍動に目を細めた。
積極的に声を出し、盛り上げ役を務めた丸は「(野村)前監督からも暗くなるな、と言われてきた。それはできた」とうなずいた。昨年よりも、試合中に投手へ声を掛ける回数を意識的に増やした菊池は「それは僕の進歩」と胸を張った。
外国人選手に故障が相次ぎ、1番打者とセットアッパーも固まらなかった。課題も残ったが、それ以上に野間、鈴木誠、美間、上本、新井、梵ら順調に調整を進めた選手たちが頼もしく映った。「開幕までに戦い方を固める」。指揮官は力強くこう締めて、前を向いた。