デヘスス育成契約へ“第2のロサリオ”

 広島が練習生のダニロ・デヘスス投手(27)と育成選手契約を結ぶことが24日、分かった。週明けにも発表される。デヘススはドミニカ共和国のカープアカデミー出身で、196センチの長身から最速156キロの直球を投げ込む右腕。同アカデミー出身では昨年、ライネル・ロサリオ外野手(25)が活躍。球団はデヘススに“第2のロサリオ”となる期待を寄せている。

 ステージが一段上がる。デヘススが練習生から育成選手に“昇格”する。球団首脳は「育成契約を結びたい。これでオープン戦にも投げられる」と説明。将来的な支配下登録も視野に、最速156キロ右腕の実力を測ることになった。

 13年秋に練習生として来日した際には制球面に不安があったデヘススだが、昨年四国ILpに派遣され、課題を克服。昨秋の日南キャンプでは緒方監督から「変化球でもストライクが取れる」と評価された。

 広島は今季の外国人投手にヒース、ジョンソン、ザガースキーを配置。リリーフ適性があるデヘススを、3投手に続く“保険”として考えている。今後は1軍スタートの日南春季キャンプから、アピールの機会を与える方針だ。

 カープアカデミー出身では昨年、練習生から支配下登録を結んだロサリオが、69試合で14本塁打を放つ活躍を見せた。デヘススには“第2のロサリオ”となる期待がかかる。

 デヘススはこの日、ドミニカ共和国から廿日市市の大野寮に到着した。今オフはカープアカデミーで自主トレを重ねたそうで「100%の準備をしてきた。期待に応えたい」と気合十分。「チームのために頑張る精神面が大事。チャンスを生かす」。未知の力を秘めたドミニカンが日本での成功を誓った。

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