会沢“開幕マスク”石原から奪う

 広島の会沢翼捕手(26)が23日、マツダスタジアムで自主トレを行い、9年目で自身初となる開幕マスクに強い意欲を示した。石原慶幸捕手(35)らとの争いを制し、13年ぶりの地元開幕となる3月27日・ヤクルト戦(マツダ)に照準を合わせた。宮崎・日南での春季キャンプで猛アピールすることを誓った。

 精力的に汗を流した。会沢が本拠地でキャッチボールやウエートトレーニングを行った。合同自主トレの休日を返上し、25日から宮崎・日南で行う先乗り自主トレに備えた。

 その視線は2カ月先を向いている。3月27日の開幕・ヤクルト戦。マツダスタジアムでは09年の開場以来初めての開催。チームとしても本拠地開幕は13年ぶりだ。「地元開幕でしっかりと成績を残したい。開幕戦に出た選手がレギュラーと見られる。意識したい」。自身初の開幕マスクを目標に掲げた。

 昨年は自己最多の65試合に出場し、打率・307、10本塁打。“打てる捕手”として評価は高まり、シーズン後に背番号が64から27に変更。今季は正妻獲りがかかる。

 開幕投手の本命はエース・前田。昨季、前田が先発した27試合でスタメンマスクをかぶったのは、石原18試合、会沢5試合、倉4試合。前田が開幕投手なら、会沢は厳しい立場に追い込まれる。

 それでも「誰が開幕投手になるか分からないが、自分がバッテリーを組みたい」とキッパリ。引き下がるつもりはない。

 今年は自身初のグアム自主トレを、梵、小窪、上本と合同で、19日まで10日間行った。午前中はトレーニング、午後はフリー打撃など技術練習に充てた。「体を一度追い込めた。春季キャンプの第2クールまでが終わった感じ」と、仕上がりに手応えをつかんだ。寝食を共にした梵とは、初めて打撃理論や試合での心構えを聞くことができ「僕にとって大きかった」と精神面も成長した。

 春季キャンプへ「気負わず平常心で臨みたいが、変な自信があると思われたくない。紅白戦から数字を残していく。アピールしたい」と、言葉に力を込めた。慢心はない。キャンプ初日から、開幕に向け突っ走る。

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