鯉に異常事態…2日目でリタイア3人

 「広島春季キャンプ」(2日、日南)

 広島の日南春季キャンプで、2日目にして離脱者が続出する異常事態が起こった。リタイアしたのは、松山竜平外野手(28)、会沢翼捕手(25)、ライネル・ロサリオ外野手(24)の3選手。現時点では3選手とも広島に強制送還されるほど深刻な症状ではないもようだが、まだキャンプ序盤だけに今後連鎖しないか心配だ。

 リタイア第1号となったのは松山だった。午前中に行われたベースランニング中に、左太もも裏に痛みを感じた。すぐにベンチ裏に下がると、ユニホームを脱ぎ、宿舎へ帰ってアイシング治療を行った。

 その数時間後、今度は2日前に球団と支配下選手契約を結んだばかりのロサリオが異変を訴えた。外野守備の練習中に、左股関節付近に痛みを発症。途中で練習を切り上げ、病院へは行かずに宿舎へ戻った。

 負の連鎖は止まらない。それまで元気にグラウンドで声を出していた会沢が、練習中に突然左目に異常を感じ、宮崎市内の病院へ直行。検査の結果、視界に黒い虫のようなものが見える「飛蚊症(ひぶんしょう)」と診断された。

 3選手とも状態を見ながら、3日以降の練習メニューを決定するという。一気に3人の離脱者に野村監督は苦笑いを浮かべ、「張り切り過ぎたのか、暖か過ぎて体が動き過ぎる部分があったのかな」と話した。

 春季キャンプが始まって、まだ2日目。にもかかわらず、これだけ離脱者が続出するのは異常だ。「まだ早い段階なので、早く治して欲しいね」。心中は複雑なはずの指揮官だが、前向きに捉えるしかない。

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